2010年10月2日

Day 1:Ensenada~SanQuintin

ツアーの朝は早い。
毎日バイクでの移動が300~400Kmあるので、基本的に出発は8:00頃。そこから日が暮れるまで日中はずっと走りっぱなしである。


エンセナダはロサンゼルスと同様、日陰ではすごしやすい気温。22~23℃ぐらいか?日差しは強め。
メキシカンスタイルの朝食後、歩いて30秒のホテルの隣でレンタル車両の受取り。レンタル車両の外装ダメージは別途請求があるそうなので、受取時にチェックを行う。大きな傷はないけど、それなりの使用感。判定が微妙だ。


ホテルに戻り、荷物をバンに乗せ、装備を整え、エンジン始動!・・・しない。XR650に比べセル付きであることが優位であるはずのセルがバッテリーが弱くて回らない。なんだよ、もう。仕方がないのでキック・・・かからない。いきなり大汗かいた。もう無理。車のバッテリーにつないでキュルキュル・・・かかんねぇな。結局チョークは引かずにホットスターターをちょっと引いてセルを回せばかかることが分かった。

今思えば、車両受け取りの時にエンジンの始動性のチェックをしてジェットの交換まできちんとしておけば、4日目以降の苦労はしなくても済んだかもしれない。ま、その顛末はまた後で。


いよいよライディングスタート。と言ってもずっとダートを走る訳ではなく、ダートと舗装路をつないだツーリング用のコース設定。公道の区間はバンに先導してもらう。外国で運転なんてしたことないのでちょっとドキドキ。メキシコ(バハカリフォルニア半島)ではエンセナダみたいな大きな街でも日本と違って信号はあまりなくて、”ALTO”と書かれた一時停止を示す標識が一般的がみたい。交差点で止まってると、車が行け行けのサイン。意外とみんな親切だ。

都市部から出ると、超大型のトレーラーも走る国道でも道幅=車幅。まっ平らな荒野に50cmぐらい盛った上に舗装してある狭い道。日本みたいに路側帯もないから、居眠りしたら大変なことになりそう。道端に道祖神?みたいのがたくさんあるなーと思ってたけど、きっとそういう事なのだろう。


途中ミリタリーのチェックがあって、車は全部止められてチェックを受ける。若い兵隊さんがライフル持ってこっちを見てるし。コエェェ。海外なんだなーと実感。


メキシコで唯一の石油会社、国営の"PEMEX"。緑の看板が目印。給油を済ませ、いよいよダートライディング。


予想に反して、ダートは荒れてない。むしろ、日本の林道なんかよりよっぽど整備されている。というか、日本みたいにしょっちゅう雨が降らないから道路が傷みにくいだけかも。さすがに、前に4台も走ってると埃がスゴい。どうせ最後尾だし、埃がはれるのを待って走ることにした。

カメラの準備をして前を向くと、みんな先に行ってしまって地平線の辺りにうっすら土煙が。ハワワ、迷子になっちゃうよ。


道のわきに生えている小さなサボテンもさすが本場、トゲは立派で触ると痛い。用を足すにも、目標物がないとしづらいね。地平線を見渡しながら、フリーダム。フゥ、すっきり。



荒野の一本道をずーっと走ると、だんだん峠道になって下りで太平洋が見えてきた。思わず停まって写真を撮る。ずっと荒野だったから、海の青さが染みる。しかし、海岸沿いを10Kmも走ると美しい景色にも慣れちゃう。なんて考えながら走っていると、昼食のランデブーポイント到着。


どこでも食べ物が手に入る日本と違って、物のありがたさを改めてを実感する。豊かすぎるのも考え物だ。


昼食後、フリーライドタイム。サンドデューンをグルグル走りまわった。遠目で見た感じより、実際に走って対峙すると結構デカイ。砂丘を登ると、風景が変わる。


もう一度最初の砂丘を登ろうとスタート地点に戻ろうとすると、目の前に段差が。ま、高低差も大したことないし行けるべ、とそのまま通過しようとしたら、まさかの着地失敗。何事もなかったようにバイクを起こして走りまわったけど、戻ったら、ばっちりビデオまで撮られてた。ハズカシィー。
しかもそれをtwitterで流しやがって、日本に帰ったらみんな知ってたぞ。


食事も済ませて、今日の宿まで移動。海沿いの道を走っていると、ものすごい断崖の近くに集落がある。ハリケーンの時とか怖くないのだろうか。


途中何箇所か、前回のハリケーンの影響で道が崩落していて何度か回り道。あー、空が広いなぁ。ん、前に何かの集団が移動しているぞ?


途中、何度か野良牛(じゃなくて、放牧らしい)の群れに出会った。メキシコでは、野良牛、野良馬が多い。牛は色々な種類が混ざって群れていた。オス牛は体が大きく、角がまっすぐ生えている闘牛タイプ。近くで見ると結構怖い。


道がちょっとシルティになってきた。シルトは泥が乾いて出来るらしい。本当にフカフカ。道の脇の方を走らないとバイクが埋まる。すると、X-Trailの助手席にベッピンさんを乗せたメキシカンがスタックしていた。バイクを止めてみんなで押したけど、フレームが引っ掛かっていて人力ではどうにもならない。仲間を呼ぶから大丈夫だ、って言ってたけど・・・


その後、クジラの骨や、


座礁船などの観光スポットを経由しつつ、宿に到着。


バイクを止めて、ヘルメットを脱いだ瞬間にウエルカムドリンクがふるまわれた。二日続けてお酒を飲むなんて初めてだ。(結局、5日間毎日飲んだ)日本のビールと違って飲みやすい。とはいっても、すぐ酔っぱらうことには変わりはないが。


入り江が美しい。


シャワーを浴びて、隣のレストランで食事。古い缶詰工場跡を利用した店で、雰囲気がある。
部屋に戻り、横になった瞬間に落ちた。


GPSログによると本日の走行距離237Km。


Day2に続く・・・

3 件のコメント:

遊子郎 さんのコメント...

そうだよね、レンタルバイクじゃないと
コストがすごくなりそうだもんな。

でも、楽しそうだな。

さとう さんのコメント...

Day2楽しみ~!!
さんま、さしみが甘くて美味い~!!

fun2ride さんのコメント...

さとうさんのためにDay2は只今パスタ茹でながら書いてます。が、公開出来るのは水曜日頃の見込みです。