一見、何のコダワリもなさそうな、一般的なドライバー。
KTMは整備性が良い。しかし、唯一ステップの取り付け作業だけが悩みどころ。なんであんな張力のバネ使ってるんだろ?Hondaなら、ステップにバネを引っ掛けて棒を差し込んでハイ終了〜、な作業をKTMの場合は「ギギギギ…」と大人が本気になる張力のバネと格闘を強いられる。油断すると、パーン!と超高速で彼方に飛んでゆくバネに当たれば最悪、深刻な怪我を負う事もあり得る。危険な作業だ。それゆえ、オーストリアのKTMの工場では労働組合との交渉でステップの組付けは行われずに出荷されている、という事実がある。
一般的なユーザーであれば、納車整備の際にバイク屋さんがそのあふれる愛で危険な取付け作業を代行してくれているため、その笑顔の裏の厳しい現実は知らず にいるかもしれない。そんな事実を知らない一般ユーザが、KTMのステップを交換するというのは実に無謀である。が、このドライバーさえあれば、一般的な ユーザでさえも無理なくKTMのステップ交換を完了する事ができるであろう。
絶妙な径のこのドライバを差し込むだけで、ステップ、バネは惑星直列のごとく一直線に整列する。
次にピンに開けられた穴にドライバーを差し込む。
後は導かれるままにすればよい。まさにSSTの作業性である。すばらしい。
以上。いずれPowerPartsにもラインナップされる事だろう。
なお、KTMのファクトリーでは割りピンの損傷を避けるため、下からピンを刺す方式が採用されているそうだ。
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